大人気アニメ作品のひとつであるFateシリーズから、全3部作の『Fate/stay night Heaven's Feel』の最終章である3章が春公開予定からの延期を経て、8月15日に劇場公開されました。
本記事では、『Fate/stay night Heaven's Feel』3章の感想についてまとめていきます。
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『Fate/stay night Heaven's Feel』3章のあらすじ
魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が持ち主のあらゆる願いを叶える『聖杯』をかけて戦う『聖杯戦争』。
衛宮士郎はかつての聖杯戦争で父が命を落としてその意思を受け継ごうと奮闘する遠坂凛と共闘し、聖杯戦争を終わらせようと過酷な戦いに身を投じる。
罪を犯して暗い闇に溺れる少女・間桐桜を守ると誓った衛宮士郎が奮闘する一方で、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知るものとしてその運命に立ち向かい、間桐臓硯は桜を利用して己の願望を叶えようとしていた。
聖杯戦争の最後の戦いが幕を上げる。
『Fate/stay night Heaven's Feel』3章の主要キャラクター紹介
今回こちらの作品に登場するキャラクターを軽くまとめます。
・衛宮士郎:穂群原学園に通う生徒。間桐桜を守るため聖杯戦争に挑む少年。セイバーのマスター。
・間桐桜:士郎の1つ下の後輩で、士郎を慕っている。遠坂家に生まれ、間桐家の養子に入った少女。ライダーのマスター。
・セイバーオルタ:士郎のサーヴァントのセイバーが影に飲まれ、黒化した姿。聖杯から莫大な魔力の供給を受けて士郎たちの前に立ちはだかる。
・遠坂凛:士郎の同級生で、桜の実姉。士郎とともに聖杯戦争に臨む。
・イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:聖杯戦争の御三家のひとつのアインツベルンの名を持つ少女。サーヴァントであるバーサーカーを失い、士郎の下に身を寄せる。
・藤村大河:穂群原学園の教師。士郎の保護者代わりとなっている。
・言峰綺礼:10年前の聖杯戦争の参加者で、今回の聖杯戦争の監視役として動いている。
・間桐臓硯:聖杯戦争の御三家のひとつの間桐家の当主。桜を利用して自らの願いを叶えようとしている。
・ライダー:間桐桜のサーヴァント。
・真アサシン:真の暗殺者のサーヴァント
『Fate/stay night Heaven's Feel』3章の評判(ネタバレ注意)
こちらの作品を見に行ったファンの人からは以下のような感想があがりました。
「Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song」
映画でこの言葉を使うのはあまり適さないと思うけど、今の自分の気持ちを一言で言うなら「感無量」
面白いを超えた作品というのはこういう作品のことを言うんですかね
士郎もめちゃくちゃカッコ良かった
あぁ…ただただすごぃ pic.twitter.com/Cph5Oc0q5D— ぼると (@Volt798) August 30, 2020
劇場版Fate HF三章感想。相変わらずスゴいアクションと禍々しさで面白かった…けどやっぱ設定全て把握しているガチ勢じゃないので色々ピンとこないトコや疑問は出るな…特に最後の士郎の扱いやラストは映画だけでは…説明不足で???ってなる…一応そこそこFate関係のアニメは観てても…(;´∀`)
— 玉屋かつき (@TamayaKatsuki) September 1, 2020
実際に映画を見に行って、その作品の素晴らしさに映画が終わる頃にはもはや何も言葉が出てこない、感無量だと思う人が多く見られました。
またこちらの作品は4DXで楽しめる劇場もあり、その戦闘シーンの臨場感を五感で楽しむことができて楽しかったと感じる人もいました。
少しだけ難点を挙げると、面白かったとは感じつつも十分にFateシリーズの知識や設定を頭に入れても、原作が未プレイだと少し掴みづらい部分が出て、完全には理解できなかったという人も散見されました。
『Fate/stay night Heaven's Feel』3章の感想(ネタバレ注意)
こちらの作品は桜にまつわるストーリーとなっており、こちらの映画の公開時期が3月の春ということでその時点で、ベストマッチという感じでしたが、残念ながらコロナウイルスの影響で延期しました。なんとか待ってようやく8月に劇場公開となり、5か月待った分よりわくわく感が止まりませんでした。
いざ映画が始まると、早々から桜と凛の戦闘が始まってそこにライダーとオルタセイバーが混ざっていき交戦状態となりました。大抵の作品の場合は序章でゆっくりと状況が明らかとなってストーリーが進んでいきますが、最終章ということもあって早々から戦闘シーンでその後も多く戦闘シーンが繰り広げられ、それ以外のシーンも重要な要素について語っているシーンばかりで、とにかく休みなしのストーリー構成となっていました。
終わった時にとりあえず状況を整理しようとすると、思った以上の量の涙を流していることに気が付きました。『Fate/stay night Heaven's Feel』という3部構成の作品がここまでたどり着くのに1章の劇場公開から2年と10か月ほど要し、それだけの月日を得てようやく聖杯戦争が終結を迎えたこと、これまでの桜の起こしてきた罪を今更償ってどうにかできるものではないという思いを聞いた士郎が、単にお前を守るから気にするなと言うのではなく、あくまでしてきたことの責任を取れと伝えた上で、桜に問われるすべてのことからお前を守ると誓ったシーンが非常にかっこよかったことを踏まえて、心が震えました。
自分が何かを手にするために、何か犠牲が必要となった時、その罪悪感を抱え込まずに誰かに相談することや逆の状況の時に相談相手になってあげようとこの作品を通して心に誓いました。今後生きていく上で、ひとつの決心を固めてくれたそんな大切な作品になりました。
そんな自分にひとつの心の成長を与えてくれる『Fate/stay night Heaven's Feel』の3章を見に、1、2章を視聴した上で是非映画館に足を運んでみてください!