フルーツバスケットは1998年から2006年まで連載していた大ヒット少女漫画で、なんと2007年には「もっとも売れている少女漫画」としてギネスブックに認定されています。
2001年に一度アニメ化されていますが、全26話であったため、アニメオリジナルの話もあるなど原作とは少しかけ離れた展開になってしまいます。
2019年から「全ての話をアニメ化する」ということから原作者である高屋奈月さんを総監督として再度アニメ化されることになりました。
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フルーツバスケットはどんなアニメ?
交通事故で母親を亡くした本田透は、他に家族もいないため、祖父と一緒に暮らしていましたが、家の建て替えのために祖父に「友人に泊めてもらう」と嘘をつき、一人山の中でテントを張って暮らしていました。
ところがその山は、同級生で皆から「王子」と呼ばれている「草摩由希」と、由希の親戚である「草摩紫呉」の暮らしている家のある草摩の土地でした。
由希と紫呉にテント暮らしがバレた透は「お金を払うからここにいさせてほしい」と頼んでいた時、それまでの疲れのせいで熱を出して倒れてしまいます。
そんな中土砂崩れが起きて透のテントは潰されてしまい、「お母さんが苦しがる」と必死で土をかきだそうとする透を見た由希と紫呉は「この家に住めばいい」と言いました。
草摩の家に居候したその日に屋根からオレンジ色の髪をした男の子が突然降ってきて、由希とけんかを始めてしまいます。
慌てて止めようとした透は足を滑らせ、男の子に抱ついてしまいます。
すると男の子は猫の姿になってしまいました。
びっくりした透に紫呉は「十二支の物の怪が憑いていて、異性に抱きつかれるとなぜか憑いている動物に変身する」ことを暴露するのです。
依鈴はどんなキャラクター?
#フルーツバスケット 2nd season 18話
評価:7➡️依鈴の過去は痛く苦しいものだった…
心の拠り所である親にあんな言葉を言い放たれた気持ちはもう想像できない
依鈴が今まで他者に対して心を突き刺すような言葉を吐くのは親の影響だったのか…
まさに負の連鎖だよ、あまりに辛い#フルバ pic.twitter.com/KLvjFdh6Xl— ハスケ@アニメブログやってます🍀 (@hasuke_hobby) August 4, 2020
由希が「鼠」、夾が「猫」、紫呉が「犬」の物の怪憑きであるように、依鈴は「馬」の物の怪憑きです。
初登場回は2nd seasonの第8話、草摩の皆と夏に遊びに行った別荘地でした。
なぜか一人で別荘地に来ていた依鈴が皆の泊っている別荘地に体の具合が悪いまま現れ、外で洗濯物を干している透の前で倒れ、そのまま馬になってしまいます。
道の途中で依鈴を見かけた由希は別荘に追いかけてきますが「誰にも言うな」と言って立ち去ってしまいました。
それからもたびたび依鈴が登場したことがありましたが、潑春と付き合っていた、物の怪の呪いを解くために動いているという事実以外はあまり見えてこなかった依鈴。
いつも怒っている雰囲気で謎の多かった依鈴の過去、なぜ呪いを解きたいのかなど、今の想いが18話でわかります。
フルーツバスケット2nd seasonの18話は依鈴の物語
#フルーツバスケット 2nd season 18話
拠り所を求めた結果、捨てられる己の存在。依鈴の気持ちを掬った潑春の愛情すら、慊人に握り潰される。幸せに成ることを全否定してくる草摩家の呪いか… 依鈴の潑春への依存心が活きる展開、その隙間無き彼女の心にトラウマが蘇る中、透はどうするのか… #フルバ pic.twitter.com/fyQmBHjwYC— ぐでたか@ぼーだーF級 (@tk_yama_s) August 3, 2020
体の具合が悪いのに一人で物の怪の呪いを解くために動く依鈴は再び紫呉の家に現れます。
しかし紫呉は留守でした。
依鈴はそのままひどい吐き気に襲わます。
倒れかかった依鈴の元に帰宅した透。
透を見た依鈴は自分の母親の姿と透が重なり錯乱状態になってしまいます。
そんな依鈴を優しく抱きしめる透。
依鈴は昔は両親と暮らしていました。
とても幸せな家庭でした。
しかし、ある日両親に聞いてしまうのです。
「ホントに楽しい?」と。
すると両親は「誰のためにいつも苦労してると思っているんだ」と暴れ始めました。
この瞬間、依鈴の家庭は壊れてしまい、これ以降、依鈴は両親から虐待を受けるようになります。
それでも依鈴は自分が悪いから、と耐え続けるのです。
しかし、ある日道端で倒れてしまい、その場に居合わせた藉真と潑春に助けられます。
病院に入院した依鈴に両親は「いらない」と言い、それに傷ついた依鈴。
退院後は楽羅の家で暮らし始めましたが、気分は晴れないまま。
うつうつとした気分でいるときに決まって現れるのが潑春で、いつも依鈴を連れ出してくれるのです。
依鈴は「こんな好きはゆがんでる」と思いながらも潑春に想いを寄せていきます。
ある日、突然潑春から「キスしよっか」と言われます。
最初は戸惑いました。
慊人に見つかれば怒られるのがわかっているから。
どんどん好きになってその想いに潑春が潰されてしまうのが怖いから。
そんなある日、慊人に潑春と付き合っていることがバレてしまい呼び出されます。
「僕のものを勝手にとるな」と責められ、殴られたことで虐待の傷のために怖がる依鈴を笑い、「お前はいらない」と窓から突き落とされてしまいました。
「いらない」と言われた自分を望んでくれた潑春を物の怪の呪いからも自分からも解放するため、依鈴は呪いを解こうとしていたのです。
フルーツバスケット2nd seasonの18話の感想
なぜ依鈴が呪いを解こうとしているのかという理由が判明した回でした。
依鈴は自分にとって一番大切な潑春を守りたかったのですね。
例え自分の身を犠牲にしても。
十二支の皆は何かしら傷を持って生きていますが、依鈴の傷も相当大きいものでした。
しかし、このままでは依鈴はなにからも救われません。
かたくなに他人を拒む依鈴の痛みも透が拾い上げてくれるのでしょうか。
フルーツバスケット2nd seasonの19話も依鈴の話
意識が戻った依鈴は透に「呪いを解くのはやめろ」と言われます。
しかし、透は「いやです」と依鈴に一歩も譲りません。
この先、同じ目的のある依鈴と透はどのようになっていくのでしょうか。
今後もめまぐるしく状況が変わっていくフルーツバスケット2nd seasonから目が離せません。