1984年に公開された大人気のアニメ映画『風の谷のナウシカ』。
こちらの人気映画は映画版と原作漫画とでストーリーの違いがあるようです。
本記事では、『風の谷のナウシカ』の映画と原作漫画でのストーリーの違いについてまとめていきます。
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【風の谷のナウシカ】あらすじ
何年も先の未来で極限まで発達した人類が争いを引き起こし、瘴気(有毒ガス)が充満する『腐海』と呼ばれる菌類の森や獰猛な蟲が発生した。
それによって地球はほぼ壊滅状態となり、残された人類はごくわずかとなっていた。
そんなわずかに残された人類も腐海の拡大により、制限された生き方を強いられていた。
腐海のほとりにある辺境の小国「風の谷」は、大国トルメキアと土鬼の領土紛争に巻き込まれていた。
風使いの少女ナウシカはトルメキアの皇女クシャナ率いる部隊に所属して戦地に向かい、戦の中で様々な人々と出会う。
その中で、ナウシカは人類と自然が共生するためのあり方を探っていくのだった。
【風の谷のナウシカ】映画と原作漫画が違う理由
ナウシカは原作と映画ではかなり違いがある
— FFXIV.navi (@FFXIVnavi) February 19, 2010
風の谷のナウシカが映画と原作漫画とで違う理由は、映画の制作時期と原作漫画の進み具合にあるようです。
映画で使われたストーリーは原作漫画2巻までの話で、映画の制作に着手する段階では原作漫画が完結していなかったため、区切りのいい2巻までのストーリーを使って映画の制作が進められました。
【風の谷のナウシカ】映画と原作漫画の違い
土鬼(ドルク)という国の登場
あらすじで紹介した土鬼という国は映画では登場しません。
しかし、原作漫画では土鬼はトルメキアと並ぶ強国で、風の谷は同盟関係にあったことから戦地に向かうこととなり、ナウシカは戦争に巻き込まれてしまうのです。
キャラクターの描写
まずナウシカですが、原作漫画では破壊の神などと称されていて、人類にとって必ずしも味方と言える立ち位置にあったわけではありません。
次にトルメキア皇女クシャナですが、映画ではかなり傲慢さに溢れたキャラクターで、蟲に体の一部を食べられ、義手、義足をしており、蟲への恨みから腐海を焼き尽くして蟲を抹殺しようとします。
しかし原作漫画では、幼い頃から実の父や兄から命を狙われ、毒を盛られそうになるクシャナを守るために母親が代わりに毒を飲んだことで頭がおかしくなってしまうという過去を持ったキャラクターで、優れた判断力のある仲間想いのカリスマとしての地位を築いていて、仲間からもトルメキア軍でもこんなに多くの人間から支持される奴はいないと言われるほどの人気者でした。
最後に巨神兵ですが、映画ではクシャナが巨神兵を扱っていましたが、原作漫画ではナウシカが巨神兵を呼び覚まし、『オーマ』という名前をつけて慕います。
オーマは初めは知能の低い生命体でしたが、ナウシカと共にいることで成長し、会話をするようになって自分の意志で物事を判断できるほどに成長します。
腐海ができた理由
腐海ができた理由が映画と原作漫画とで異なっていて、映画では大地の汚染を取り除くために自然にできたとされていますが、原作漫画では1000年前の人類が世界を浄化するために意図的に作ったものだとされています。
自然にできたとなるとちょっと根拠に欠ける部分がありますが、人工的に作られたものとなると当時の人類がいかに追い込まれた状況にあったかが伝わってきますね。
ストーリーのラストの違い
ストーリーの終わり方も違っていて、映画がハッピーエンドに対して、原作漫画は見方によればバッドエンドという形で終わります。
映画では、王蟲の大群をどうにかしようと抗うナウシカでしたがその群れに轢き殺されてしまいます。
しかし、ナウシカは金色の触手で蘇ることができ、ナウシカの必死の説得によって争いは終わり、風の谷は平和を取り戻しました。
原作漫画では、ナウシカのような新人類は汚染された環境でも生きられるような人造人間で、そうでない人類は世界が完全に浄化されると死んでしまうということが明らかになります。
完全平和な世界を作ろうとする旧人類の考えには賛同できなかったナウシカは、旧人類が蘇ることのできる要因を取り除くことに成功しました。
ナウシカの立ち位置として、映画では多くの人に理解してもらいやすいように人類を優先した性格の持ち主に対し、原作では自然に寄り添い、その自然のあり方を脅かそうとする人類に敵意がある立ち位置であったと言えます。
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【風の谷のナウシカ】映画と原作漫画との違いに対する視聴者の反応
ナウシカの原作って読んだ事なかったけど、原作ではクシャナは人望ある戦うお姫様やったんやな(˙꒳˙ )
アニメ映画では暴君なお姫様っぽかったのに。映像と原作の違いよ(˙꒳˙ )ホホー pic.twitter.com/sZLdiRte6R— tatara (@meiko112611) August 8, 2019
映画のナウシカは救世主で、原作のナウシカは破壊の神という点で違いがあるからみんな見てくれよな!
宮崎駿直々に描いたマンガを読めるってだけでも価値あると思うよ— ARISTO (@travelingonsen) November 21, 2020
昨日休みで家事の合間に嫁ちゃんがどっかから借りてきた風の谷のナウシカの原作を4巻まで読んだ。
ネットで映画と原作の違いの予備知識を入れてから読んでもわかりにくかった。
あれは3回読まないとちゃんと理解できないやつや。— 山田 (@mugi_choco_late) April 8, 2015
ナウシカの映画と原作漫画との違いの反応は様々で、キャラクターの立ち位置やストーリーがかなり違っていて、それを面白いと感じる人もいれば、理解するのに苦労したといった反応も見られました。
映画の終わり方は良かったけど、原作漫画の終わり方は賛否両論といったことも噂されているようです。
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【風の谷のナウシカ】映画と漫画との違いは?まとめ
映画と原作漫画とでかなり多くの違いが見られた『風の谷のナウシカ』。
まだ原作を読んだことのない人は、アナザーストーリーとして原作漫画を楽しんでみるのも面白いかもしれませんね!