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映画「風が強く吹いている」感想・評価レビュー【駅伝を知らない人に観てほしい】

こんにちは、今回は「風が強く吹いている」という映画を観たレビューします。

「風が強く吹いている」作品紹介

私はこの作品の原作小説が大好きで何度も読み返しているのですが、原作のイメージを傷つけず、実写化のクオリティが高く、大満足の映画となったという点が一番のおすすめポイントです。スポ根でありながら、暑苦しくなく爽やかさが際立ち、最後にはしっかり感動できる作品なので、とても見やすくてストレスのない作品だと思います。「走る」という個人競技でありながら、一本の襷をゴールまでつなぐ団体競技である「駅伝」というスポーツに対する尊敬と感動が生まれ、その奥深さに魅了されます。

箱根駅伝に詳しくなくても、映画の登場人物も同じように知識がないので、同じペースで一緒に学べているという感じがします。映画が見終わるころには、きっと箱根駅伝に詳しくなっています!また、イケメン俳優も多数出演していて目にも優しいですし、出演者のみなさんは、しっかりと走るトレーニングをされているので、実写化につきものの、「なんか残念」という思いをほとんどせずに済みます。映像としても、エキストラを効果的に使ったり、コースをうまく再現していて、本物の箱根駅伝と遜色ないような、迫力のあるものになっているので、違和感なく楽しむことができるのも魅力のひとつだと思います。

「風が強く吹いている」を見た感想

この映画で私が学んだことは、結局人は一人では生きていけないんだな、ということです。走るという競技は、自分の体と対話し、限界に挑むものですが、それが駅伝となると、個人だけではなくチームプレイの側面も強くなり、その経験が個人を強くするというストーリーなのですが、それは駅伝に限らず、仕事や日常生活においても当てはまるなと感じました。自分一人のためだと思えば、厳しくも甘くもなれますが、人のため、誰かのため、そして誰かの人生の一部になると考えれば、やはり責任と覚悟、さらには思いやりが伴います。この映画の主人公の走は、速さだけではなく、強さがないと一流の選手、人物になれないと気づき、これにはやはり周りを考えられる思いやりと、自分に厳しく鍛錬することで生まれるものであると実感するのですが、駅伝に限らず、自分の考えにも置き換えようと感じました。

自分自身を強くするために、日々の努力と、周りを見られる余裕、そして思いやりの心は忘れないようにしようと、この作品を通して改めて感じました。自分の心がすさんでいるときや、どうにも頑張れないときは、この作品を見返すことで、気持ちをリセットし、新たな気持ちで毎日を頑張っていこうと思えるので、とても大切な作品です。

この映画に出会ってから私は、「お正月には箱根駅伝を絶対に見なきゃ!」という気になりましたし、テレビで見るだけでは飽き足らず、実際に生で見に行くようになりました。また、1区間だけでなく、複数区間を見に行くようになりましたし、1日だけでなく2日とも生観戦しています。さらに、箱根駅伝だけではなく、全日本大学駅伝、出雲駅伝、ニューイヤー駅伝、マラソン大会…とどんどん長距離競技への興味が広がり、陸上にどっぷりハマってしまいました。原作本を読んだだけでは「走る」というスポーツに対して詳細なイメージを持つことは難しかったですが、映画を見て「走るって美しいんだ」ということが実感を持ってわかり、自分の目で見る、目の前で体感する、ということが、いかに楽しくて魅力のあることなのかを思い知らされました。

今では「陸上」が大切な趣味です。この体験から、本で読む、ネットで見る、というだけの静的なスタンスで終わらせず、直接見に行く、体験しに行く、という動的なことへのフットワークが非常に軽くなったと感じます。ただ、この作品を見ると、走るって良いな、楽しそうだな、とは思いますが、「毎日走る」という運動は、なかなか腰が重くて実践できていないので、そこは少し矛盾している点かなと思います。

「風が強く吹いている」はこんな人に見てほしい

この映画の魅力は、やはり、「走るって美しい」という部分だと思います。生身の人間が、自分の肉体だけで自分の限界に立ち向かっていく姿は、非常に美しいと感じます。

その美しさを、主人公を演じた林遣都くんがしっかりと体現している点が本当に素晴らしいです。映画を撮るにあたり、大学の陸上部に混ざり練習、訓練をし、最終的にはその部からスカウトされるくらいにまで磨かれた、彼の美しい走りを目の当たりにしていただきたいです。特におっさんずラブなど、最近の作品で林遣都くんのファンになった方には、ぜひ一番に見てほしい作品です。そして原作を読んでいただき、再現率の高さに驚いていただきたいです。また、実写化にネガティブな印象を持っている原作ファンの方にもぜひ見ていただき、良い意味で期待を裏切られていただきたいです。

この作品に出会うまでは、何でこんなに箱根駅伝って人気なのだろう?と疑問に思っていたのですが、箱根駅伝出場にいたるまでのプロセスや、本戦当日のできごとや駆け引き、さらには走り終わったあとまで、こんなにドラマがあるんだと知り、涙なしでは箱根駅伝を見られなくなりましたし、人気の理由も実感することができました。箱根駅伝の魅力が詰まっているので、一人でも多くの方に見ていただきたいです。

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