2008年に公開されたスタジオジブリのアニメ作品『崖の上のポニョ』。
こちらの作品に登場するフジモトというキャラクターがいます。フジモトについて、『崖の上のポニョ』を見た人からはこのような感想が挙げられています。
そーいやフジモトやポニョが何者なのか、という説明もなかったな。
— とりたく (@toritaku) February 13, 2015
崖の上のポニョ。これ好きだし、今見てるけど、フジモトって結局何者なんだ?元人間らしいが今は何なんだ?人間に嫌気が差したらしいが何がきっかけで人間辞めたんだ?グランマンマーレとはどうやって出会ったんだ? #崖の上のポニョ
— チャママ (@fusionchamama) August 23, 2019
ポニョは何回見ても世界観がいまいち掴めなくてこういうもんなんだと思ってみてるんだけど フジモトって何者
— さな (@sano37tl_t3) September 22, 2017
端的に言うと、フジモトは何者なのかと疑問に感じる人が多いです。そして、なぜフジモトは人間を辞めてしまったのかというところを疑問に感じる人も多かったです。
本記事では、『崖の上のポニョ』のフジモトとは何者なのか、そしてなぜ人間を辞めてしまったのかについてみていきます。
Contents
『崖の上のポニョ』ポニョの父親のフジモトとはどんなキャラ?
地味に萌えキャラ化してんの草
崖の上のポニョよりフジモト pic.twitter.com/mudUcEc0FD— みやいち (@miyaichi_4ldk) February 11, 2020
フジモトの紹介
フジモトはポニョの父親であり、高い鼻や赤い髪の毛、ストライプのジャケットを着た少し奇抜な格好の男です。かつては人間でしたが、次第に海の眷属として生きることを志して魔法使いとなりました。
ポニョが家出を試みようとするほど外界に興味を示していることに批判的で、そのスタンスからポニョやポニョの妹たちには反抗心を持たれています。
フジモトの過去に何があったのか?
外界に対して否定的な考えを持つフジモトですが、何か過去に嫌な経験をしていなければこのような考えには至らないでしょう。そこで、フジモトの過去をみていくことにします。
フジモトが人間だった頃、潜水艦ノーチラス号で従事する乗組員のひとりでした。しかも乗組員の中で唯一の東洋人でした。元々フジモトは憧れをもってこの仕事に就きました。憧れの仕事に就くことができ、希望を持っていたことでしょう。
しかし、理想と現実のギャップに失望してしまいました。そんな最中、母なる海のグランマンマーレと出会い恋に落ちました。それをきっかけに人間であることを辞め、海棲生物を育てる魔法使いとなり、海で暮らすようになりました。
フジモトが概ねどういった立ち位置で、どのような人物かは見えてきました。しかし、フジモトが人間を辞めてしまった理由がはっきりと作中で明言されることはありませんでした。ここからは作中の発言などを元に、なぜフジモトが人間を辞めてしまったのかについて考察していきます。
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『崖の上のポニョ』フジモトが人間を辞めた理由について考察
実家にて妹と崖の上のポニョを鑑賞中!
見たい欲を1ヶ月もこじらせいたので……やっと!やっと!
個人的にフジモトが好きです! pic.twitter.com/i8c6HqxXN5
— えだまめ☆生粋のストーカー (@Arian_rhod_) August 20, 2020
その1 グランマンマーレとの出会い
1つ目の理由としては、グランマンマーレとの出会いです。
フジモトが憧れをもって乗組員になったということは、海に神秘的な綺麗さを感じていたと言えるでしょう。グランマンマーレに出会ってフジモトが恋をした時、フジモトは人間でした。しかし、グランマンマーレは人間ではありませんでした。その時、グランマンマーレに対して神秘的なものを感じて感動していたことでしょう。
そんな彼女を追い求め、少しでも近づくために選んだ選択肢が人間を辞めることだったのではないでしょうか。
その2 ノーチラス号で働いていた時の苦い経験
2つ目の理由としては、ノーチラス号でのつらい経験です。
海に対し憧れを持っていたフジモトは乗組員という仕事に希望を持っていました。
しかし、フジモトは「人間は海から命を奪い取るだけだ!」、「いつまでも幼く無垢であればいいものを」といった発言を作中でしています。
つまり、海での仕事の中で海の生き物を人間が搾取する一方で、本来大切にしないといけないはずの海を自分たちの都合だけで平気で汚す乗組員仲間を見て失望してしまったと考えられます。恐らく、海に対して神秘さや憧れをもって取り組んでいたのはフジモトだけで、他の乗組員はそうでもない心持ちの違いがあったのでしょう。
乗組員として仕事をしていく中で、仲間と自分との考え方の違いや人間に対する失望・怒り、そして唯一の東洋人であったことによる孤独感も相まって、乗組員としてやっていくのに限界を感じるとともに、人間として生きていくことに嫌気がさしたのではないでしょうか。
まとめ
本記事では、『崖の上のポニョ』でファンが疑問に感じているフジモトとは一体何者なのか、そしてフジモトがなぜ人間を辞めたのかについてまとめていきました。
見た目はほとんど似ていませんが、フジモトはポニョやその妹たちの父親で、ポニョたちからは避けられつつも頑張ってポニョたちを育てている素敵な父親として頑張っています。
そんなフジモトですが元々は人間で、かつて乗組員としての仕事に憧れをもって臨んでいたものの、希望とは裏腹に人間が海を荒らしていることを実感し、人間に怒り失望していた中、グランマンマーレという母なる海と出会い、恋に落ちたことも相まって、人間を辞めて海の眷属として魔法使いに転身したのではないかと結論付けました。
実際のところは明らかになっておらず、どのようにして海の眷属となることができたかについてはまるで情報がないため気になるところですね。
いつかフジモトの真相が明らかとなる日が来ますように。